磯焼けの海を海藻の森林へ
自然環境部 海域担当チーム
大島 広幹
本年も藻場造成に邁進してまいりますのでよろしくお願いいたします。
さて、藻場通信vol.34で紹介しましたが、昨年は異常ともいえる高水温により、これまでライブカメラ前に繁茂していたコンブの多くが、成熟期を迎える前に消失しました(写真1)。
やはり生育環境の自然変化には敵わないと痛感させられました。
写真1 消失コンブ
一方で、残存したコンブも若干数ありました (写真2) 。生育環境が良い年にはより多くのコンブを造成できるよう、悪い年には少しでも多くのコンブを残せるよう、藻場造成の取り組みを継続する必要があると強く思うことができました。
生育環境が年々変化していく中、高確度な造成技術の開発が求められていると感じる1年となりました。
写真2 残存したコンブ(一部)2023年9月
まだ、詳細は差し控えさせて頂きますが、2023年12月から新たな試験を行っています (写真3) 。新たな取り組みの内容や経過については、今後の藻場通信でご報告いたしますのでご期待ください。
写真3 試験状況(一部)2023年12月
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