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エコ森林通信

「不伐の」は環境保全に貢献しています

エコ森林通信 vol.38 「森開き」を開催しました!

 7月4日にエコニクスの森林(以下、エコ森林)の「森開き」を開催しました。多くの参加希望をいただきましたが、残念ながら業務の都合がつかず、陸域担当チームを中心に8名が参加しました。 

 森開きに先立ち、エコ森林内を安全・快適に散策できるよう、遊歩道のササ刈りを実施しました。遊歩道は、過去に使われていたと思われる作業道跡を利用しており、斜面下から尾根まで水平距離にして約400mに渡り続いています。ササ刈り作業を請け負っていただいたのは、北海道内で特殊伐採(ロープワークによる高所伐採や吊るし切り、剪定等)を主な事業として活動されている「ツリーフ北海道 合同会社[1] 」さんです。作業は、弊社社員が先導し、経路にピンクテープで目印をつけつつ、植物重要種を誤って刈り取らないよう、マーキングをおこないながら進めました。ツリーフ北海道さんは、ササ刈りのご経験もあり、とても丁寧な作業で、午前中で作業は完了しました。作業前はササで覆われ、大変な藪漕ぎが必要な遊歩道でしたが、作業後は地際まで丁寧に刈り込まれ、とても歩きやすくなりました。

 


ササ刈りの様子

 


遊歩道の様子(左:作業前、右:作業後)

 森開きにあわせ、自然共生サイトのモニタリング調査も実施しました。植物調査ではカタクリやシラネアオイなどの重要種、ザリガニ調査ではニホンザリガニの生息が確認されました。また、ドローンを用いて、夏季のエコ森林の様子を撮影しました。鳥類調査では、鳥類の鳴き声を録音する機械を設置しました。成果については、今後のエコ森林通信で報告していきたいと思います。

 


ザリガニ調査の様子   ドローン撮影の様子

 本題の森開きでは、ササ刈り後の遊歩道を散策しました。参加者8名中3名は初めてエコ森林に来た社員だったため、「森のにおいがする」と新鮮な感想が聞かれました。また、捕獲したニホンザリガニを観察し、雄雌の見分け方などを陸域担当チーム員が解説しました。今後もモニタリング調査にあわせ、観察会を開催したいと考えています。

 


森開きの様子(7/4)   ニホンザリガニの観察会

 

 現在、エコ森林は、エコニクスの森林[もり]として、環境省の自然共生サイト(国が認定する、民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域)の令和6年度前期申請認定審査中です。今後もエコ森林通信では、エコ森林の自然共生サイト登録状況やモニタリング調査結果、新技術開発等の情報を発信していきます。

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