神恵内村でのコンブスポアバッグを活用した磯焼け対策が第11回「エコプロダクツ大賞」※エコサービス部門の最高賞に当たる農林水産大臣賞を受賞しました。
http://www.gef.or.jp/ecoproducts/11th_result/index.htm
母藻の採取 | あんじょう(陰干し) | コンブスポアバッグ作成 | コンブスポアバッグ投入 |
近年、日本の周辺海域では磯焼け現象が深刻化しており、過去30年で約4割(8万ha)の藻場が減少(平成20年度水産白書)したといわれています。
こうした中、神恵内村においては平成22年度より企業(CSR)及び住民参加型の磯焼け対策事業として藻場LAND事業に着手し、ウニ類による食害防止対策やコンブスポアバッグを用いた母藻供給を実践してきました。
対策前 | 対策後 |
藻場造成活動の結果、現在では1.5haの藻場が形成されました。形成された藻場周辺のキタムラサキウニの生殖巣(可食部)は、磯焼け地帯に生息しているウニに比べると身入りが改善し、他にもアワビなどの生物が生息している状況も観察されています。
弊社ではこのような取り組みを通じて藻場の再生、ひいては漁獲向上の一助になることを願って活動しています。
尚、この受賞は実施地域である神恵内村様、コンブスポアバッグの製造社である有限会社グリーンサポート様と共に受賞しました。
※「エコプロダクツ大賞」とは
環境負荷の低減に配慮した優れた製品・サービス(エコプロダクツ)を表彰することを通じて、それらに関する情報を需要者サイドに広く伝えるとともに、エコプロダクツの供給者である企業等の取り組みを支援することで、わが国におけるエコプロダクツのさらなる普及を図ることを目的に、2004年創設されたものです。