この夏に,開催場所が函館だったと記憶していますがとある講習会がありました.自然保護協会主催だったと思います.目的は貴重な植物の盗掘防止なのですが,自然観察会をやっても貴重な植物を見つけたら素通りするということです.そのためにはその植物が貴重かどうかを判断する知識が必要なことは言うまでもありません.取ってもいいものは写真だけです.
以前に旭川で先住民族の方がガイドのエコツアーがありました.その中で,私は登山のことを尋ねました.ガイドの方は「我々には登山という概念はありません.山は神聖なものです」ときっぱりと仰いました.自然に対峙する心がけには,敢えて踏み込まない,ということも必要ですね.
会社は野幌森林公園(野幌原始林)の西側にありますので,思いもかけない植物に出会うことがあります.2年前に通勤途中の茂みに「ユウシュンラン」というとても簡素な形をしたランを確認しました.図鑑によれば貴重なものとのことでしたので在り処を誰にも教えていませんが,昨年も今年も 残念ですが・・・.
(Mertz)