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2009年08月03日

エゾシカ

 私は自宅が公共交通機関を使うと会社までかなり時間のかかる所に住んでいます.そのために通勤に車を使っていますが,朝は会社に隣接する野幌森林公園の外を巡る農道を通っています.今朝,その農道に面した牧草地に雄のエゾシカ4頭がいるのを確認しました.この2・3年,野幌森林公園にエゾシカが出没するという話があり,足跡を見たことはあるのですが,実物を見たのは初めてです.角の状態からして3歳のようでした.野幌森林公園ではエゾシカによる食害が問題になっていますので気になっていました.別にエゾシカに罪はないのですが厄介な存在であることに間違いはありません.嘗て,この蝦夷地の生態系の頂点に君臨していたエゾオオカミが和人の進出により絶滅してしまったことはご存知かと思います.エゾオオカミの獲物のエゾシカは,和人による開墾のため住処を追われ頭数が減ってしまい,そのためエゾオオカミは仕方なく和人の持ち込んだ家畜を襲うようになり,そのために和人によって根絶やしにされました.エゾオオカミがいなくなったのですから,当然エゾシカは増えて行くということになったのです.牧草も良い餌になってしまったようですね.生き生きとしたエゾシカの姿を思い浮かべますと何とも言えない複雑な思いを抱いてしまいます.そうそう.以前にこの農道でやたらとお腹の大きなタヌキ(エゾタヌキ)を見かけたことがあります.でもよく見ますと縞模様があり,例のアライグマでした.

(Mertz)

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