写真の花は、7月中旬に道内の空き地で撮影したものです。6~8月にかけて、道端や空き地をオレンジ一色に染め上げるとても華やかな花で、道内各地で見られます。皆さんはこの花の正体をご存知でしょうか?
この花の名は「コウリンタンポポ」といい、漢字で「紅輪蒲公英」と書きます。紅色(オレンジ)の花が輪状に咲くキク科の植物であり、九州・沖縄を除いた日本各地に広く分布しています。
しかし、本種は日本固有の植物ではありません。北・中部ヨーロッパから観賞用として持ち込まれた「外来種」です。「北海道の外来種リスト(北海道ブルーリスト2010)」にも記載されており、「本道の生態系等へ大きな影響を及ぼしており、防除対策の必要性について検討する外来種」とされています。
私たちの周りには、見た目は美しいものの、繁殖力が非常に強く、日本固有の植物を駆逐してしまう外来植物が他にも多種生息しているのが現実です。皆さん、見た目に騙されちゃいけませんよ!