長崎のネコはしっぽの形が変です。短いもの、先が丸いもの、途中で曲がっているもの。
なんだか少しコミカルです。「長崎ねこ」「尾曲りネコ」と言い、長崎では全体の7割近くがそうであるようです。
なぜ尾曲がりネコが多いのでしょうか。はっきりしたことは分かっていませんが、江戸時代がその始まりと言われています。
長崎は、当時鎖国政策を取っていた日本で唯一の貿易窓口としてオランダ、中国と貿易を続けていましたが、オランダ貿易船のネズミ対策として東南アジアに多いと言われている尾曲がりネコが船内に持ち込まれたものが広がったようです。
日本におけるオランダ貿易の窓口である長崎出島からは、ネコの他にカステラやコーヒーなどの食べ物、医学、兵学、蘭学などの学問などが長崎を通して日本に伝わりました。
そして現在では「明治日本の産業革命遺産(軍艦島、ジャイアント・カンチレバークレーンなど)」が世界遺産登録され、長崎港には中国からの大型客船が連日入港し、再び世界への窓口として活躍が期待されています。