海沿いの小さな村にある私の実家では、晩御飯のメニューが全て「頂きもの」になる事があります。
執筆中の5月の初めころ、春の暖かさの中、海が穏やかな凪のある日の事。
浜での活気と共に我が実家には、新鮮な旬の魚介類が自然と集まってきました。
この日の「頂きもの」は、
北海道の春を代表する魚のサクラマス。
脂の乗ったその身は、刺身、フライ、焼き、煮つけとどれをとっても美味でございます。ちなみに塩麹に漬けて焼いて食べるのが我が家ではブームのようです。
次の「頂きもの」は、イカの中で私が一番好きなヤリイカ。
新鮮な旬のヤリイカは、イカの中で断トツな歯ごたえと独特な甘みが特徴で、若い漁師さんも「ヤリイカだけあればご飯が何杯でもいける。ヤリイカマジ最高!」というように浜でも大人気です。
ヤリイカの中でも食感が強い耳も添えていただきます。
ちなみに私はショウガではなくワサビ派です。
次の「頂きもの」は、なんともなまめかしいミズダコ。
タコの皮をむいて切っただけの生のタコ。なんとも言えない食感がたまりません。残りは茹でてタコ焼きに。
最後の「頂きものは」、カスベの煮つけ。
身を取り出しても微動だにしない立派なにこごり。軟骨の食感もまた美味しい。
この日はこの他にもホタテも頂いたようです…。
これらの「頂きもの」は、全て日頃からお世話になっている漁師の方からご厚意で頂いたものです。この場を借りて、いつもありがとうございます!
それから、「凪になると魚だとか一気に来るからありがたいけど、料理するの疲れるんだわー」と愚痴る母。母の日にはプレゼントを添えてありがとうを伝えました。