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2018年11月15日

昆虫の顔アップ撮影用、格安高倍率マクロレンズ!

 私はよく一眼レフカメラを使って、昆虫撮影を行います。カブトムシやチョウなどの大きな昆虫は、ふつうのレンズで撮影できますが、小さい昆虫や昆虫の顔のアップを撮影したい時などにはマクロレンズが必要になります。

 ただ、マクロレンズはとても高価(5万円ほど)なため、新入社員の私では直ぐには買えませんが、昆虫写真家の海野和夫先生が紹介されていた、「格安改造マクロレンズ」の作製記事を目にし、これはと思い衝動的に作ってしまいました。記事を元にマクロレンズの自作をしてみましたので、その作り方をご紹介いたします。

 

★手順1:使用するレンズの調達

 

 レンズはAF Zoom Nikkor 28-80mm F3.3-5.6Gを使用。昔のレンズなため中古市場でしか入手できませんが、価格は非常に安いです。(ヤフオク!にて1,000円で購入)

 

★手順2:レンズの分解

 

 カニ目工具を使用し、レンズの前玉だけを外せば出来上がりです。

 

★撮影例

 

 改造マクロレンズの最大サイズ(写真左)とレンズの倍率を上げるテレコンバーターを付けた場合(写真右)の比較。(被写体はセイボウ)

 

 このレンズの特徴としては、レンズ先端付近数センチでしかピントが合わず、レンズと被写体の距離がとても近くなってしまい、光が透りづらく画像が少し暗くなることです。フォーカスも手動しか行えないため扱いは難しいです。しかし、価格がとても安価にすんだことは私としては高評価です。

 

★自作マクロレンズで撮影した昆虫の顔アップ集


エゾゼミの抜け殻

 


ベニシタバ(ガの仲間)

 


キイロスズメバチ

 


ミカドフキバッタ

 

 今までレンズの改造など試みたことが無かったので、はじめはかなり躊躇しましたが、成功してホッとしました。動く昆虫の撮影には向かないですが、あまり動かないとても小さな昆虫(1cm以下)や昆虫のアップ写真などには威力を発揮すると思います!今は昆虫の顔のアップの写真を撮って楽しんでいます。

 皆さんも安価な遊び道具作りを楽しんでみてはいかがでしょうか?

 注)記載内容の改造は、メーカーサポート対象外ですので、取扱いは自己責任でお願いいたします。

 

 

<参考文献>
海野和夫.デジタルカメラによる海野和夫の昆虫撮影テクニック、誠文堂新光社、2014、200pp

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