10月23日、北海道は『北海道生物の多様性の保全等に関する条例(生物多様性保全条例)』の対象にヒグマを指定する方針を明らかにしました。
ヒグマの餌付けは来年1月より道内全域で禁止となる予定で、違反が確認された場合は氏名公表もあり得ると報道されています。
弊社社員が業務などで山中に入る場合、野生生物を対象とした餌付けの痕跡を見ることはほとんどありませんが、弁当ガラや食べ残しがそのまま放置されている状況は目にします。
これを餌付けとしてみるかどうかは判断が難しいと思いますが、ヒグマから見た場合に餌場として認識される可能性は十分にあります。
近年は道内各市町村の住宅街にヒグマが出没していることもあり、ヒトとヒグマの生活圏が重なりつつある印象があります。
意図したもので無くとも、ゴミの収集場所などに食べ残しが放置されていれば、それだけヒグマとの遭遇率が高まると思います。
今回の報道を見て、「ヒグマの餌付けが禁止されるようになる」という受け取り方をすると、多くのヒトにとっては関係の無い情報のように思われます。
しかし、「ヒグマを呼び寄せる食べ残しを減らすための取り組みがはじまる」という受け取り方をすると、ほぼ全てのヒトが関係する情報になってきます。
ゴミの出し方について悩みを抱えている自治体や町内会も多いと思います。
今回の条例整備を機会に、別の視点で注意喚起してみるのも一手だと思いました。
boxy
【ヒグマ_弊社社員撮影】