先日、ホームページでお知らせしたように、光ファイバを用いた海洋環境モニタリングシステムについて、一定の成果が得られ、成果発表を行いました。
この試験は、当社マリンラボが入居する函館市国際水産・海洋総合研究センターがある函館港弁天地区の防波護岸の外側(港外)と北護岸の前(港内)でセンサを設置して実証試験を行うものでしたが、想像以上だったのが港外側の時化でした。海なので時化があるのは当たり前で、港の外側は荒れて当然ですが、函館湾の中なので、ひどいことにはならないだろうと考えていました。
しかし、センサ設置前の平成26年11月14日と12月2日に、突然の大時化になってしまいました。研究センターに通じる道路は写真の通り(正面の白くなっているは、雨ではなく護岸を超えてきた波)です。その後、この道路は海が落ち着くまで通行止めになりました。
その時の海は・・・
これを見てしまったため、港外に設置して本当に大丈夫か?と考えるようになりました。しかし、予定通り12月上旬にセンサを設置(港外の地点は海が荒れてきたため架台のみ設置)、1月には港外にセンサを設置しました。
その後も何度か大きな時化はありましたが、トラブルもなく現在も順調にデータが取れています。以前のように時化が来るたびに心配することもなくなりました。逆に荒れた時の観測データを見るのが楽しくなっています。
下の図は、荒れている時と穏やかな時の潮位データです。
2015年3月11日
平均風速8.6m/s,最大風速13.0m/s(西南西),最大瞬間風速19.5m/s(西南西)※
2015年2月5日
平均風速1.7m/s,最大風速4.4m/s(東),最大瞬間風速6.4m/s(南南東)※
※気象庁ホームページより