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2019年06月19日

会社の周りの野鳥

経営管理部 小山康吉

 

 今の季節は、鳥類にとって子育ての時期となっており、会社周辺では様々な鳥類が雛のために一生懸命餌運びをしています。そんな姿を見ていると、なんだかついつい「子育て頑張って!」と声をかけたくなります。

 そして今年も当社の社屋の換気口を利用し、1羽のスズメが子育てをおこなっています。親鳥が餌を探しに出かけている時は静かなのですが、一度戻ってきたらあっという間に賑やかになります。現在のところは子育ても順調そうなので、あとは無事に雛が巣立ちすることを願うばかりです。

 

 

 

 このように人間社会に適合し、人間活動や人工構造物を利用することで、最大限に種の維持や繁殖へ活用する生き物を「シナントロープ」と言います。ある種、人間との共生とも捉えることができますが、この適合が正しいことなのかについては難しい問題です。ただ、1つ言えることは種を存続させるための戦略として、他の種より長けていたということでしょう。

 

 少し古い話となりますが、環境省で実施している「モニタリング1000」という調査に、約10年前に会社の有志で参画し、3年間ほど鳥類調査おこないました。その結果、当社周辺の鳥類相は9目26科59種というものでした。

 会社周辺の環境については、道立自然公園である野幌原始林と住宅地が隣接していますので、出現種のリストをみると、スズメの他にトビやオオセグロカモメ、ドバト、ツバメ、ハクセキレイ、ハシブトガラス、ハシボソガラス等、数多くのシナントロープである種が身近に生息していることがわかります。

 自然と人間の共生を社の使命にお仕事をしておりますが、シナントロープへの適応原理がわかれば、もっともっと生き物のためにやれることが増えるのかもしれないですね。

 

 

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