株式会社エコニクス 経営管理部
営業管理チーム 西垣 萌実
夏のある日、記事の配信作業のために当社のHPを開くと、トップの水中ライブカメラに大きくゆったりと動く生き物が映っていました。その生き物はなんとも柔らかそうな質感で、壁面を気の向くまま移動している様子です。
この物体が何者なのか気になった私は、ライブカメラの映像を拡大しスクリーンショット。その画像を弊社の技術担当に見てもらうことにしました。すると、すぐに正体が判明し、その生き物について詳しく教えてもらうことができました。
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以下、当社の技術者談
真ん中に写っている黒い物体ですよね。
これは…アメフラシです。
軟体動物であり、大まかに言ってしまえば、貝類の仲間です。
もう少し詳しく言うと、腹足類という巻貝と同じ仲間で、近縁には色彩豊かでカラフルなウミウシ類がいます。
一見、貝殻は無さそうに見えますが、背中の内部に退化して変形した殻を背負っているんです。
このアメフラシの有名な行動として、触ると防衛反応から紫色の液体を放出するんですよ。
この液体は単なる目眩ましではなく、天敵であるカニ類などの捕食行動を阻害する働きがあるみたいです。
食用としている地域もあるようだけど、餌の海藻に由来する毒を持つ可能性が言われているので、
食用とされる地域以外で食べるときには注意したほうが良さそうかな。
ちなみに、このアメフラシの卵はウミゾウメンといって(海藻のウミゾウメンとは違いますよ)、
黄色の素麺状のもので一見するとおいしそうに見えますが、食べるとお腹を壊すと言われていますのでご注意を…。
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なんとも油断ならないアメフラシですね。
そう言えば、卵ではありませんが、社内にこのアメフラシを食した猛者がいます。こちらの記事もご一読ください。
さて、弊社HPトップ(http://www.econixe.co.jp/)の水中ライブカメラは、リアルタイムで函館の海(海中)の様子を映しています。
右下の青いボタンを押すと、どなたでもズーム・パン・チルトとカメラを動かすことができます。
また、上記のようなリアルタイム撮影の映像のほか、タイムラプスカメラによるインターバル撮影による映像についてもご相談を受け付けております。
これらの技術にご興味のある方は、弊社までぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。