朝晩はめっきりと寒くなり、日中との気温差が日に日に増している今日この頃です。これが掲載される頃にはさらに秋が深まっていることでしょう。
秋といえば、紅葉です。
寒暖差が大きく、好天に恵まれると美しい姿を私達に見せてくれます。ただ、今年は台風の影響により葉が傷んでしまっていることもあるかもしれません。
さて、紅葉のメカニズムは、気温が下がり日照時間が短くなると、葉での栄養の作成が低下することによります。
日差しが弱くなり日照時間が短くなると、葉の光合成の働きが弱まり、その結果、光合成をおこなっている葉緑体を構成する緑色の色素のクロロフィルが分解され、葉に含まれていたもう1つの成分である「カロチノイド」が顕著に現れ、黄色く紅葉します。それと同時に生合成を経て、赤の色素である「アントシアニン」が生成され、赤く紅葉します。
この美しい紅葉が過ぎるといよいよ厳しい冬が待っています。
天気の良い休日は紅葉狩りに出かけ、短い秋を楽しんでみてはいかがでしょうか。
(札幌市厚別区にて 筆者撮影)
<参考文献>
萩原信介(2010)『科学のおはなし 植物のふしぎ』 PHP研究所.
佐藤有恒(1985)『科学のアルバム 紅葉のふしぎ』 株式会社あかね書房.
<参考ホームページ>
“色の変化はどう起こる?紅葉するメカニズム”. ウェザーニュース.
< https://weathernews.jp/s/topics/201810/150095/ >