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2011年04月08日

濁った春も

春といえば、新芽や新緑、昆虫の羽化など爽やか?なイメージがありますが、雪国では雪解けで増水した濁流も春らしい景色の一つです。

雪解けの冷たい水が流れ込み濁った川は、平時より水量が増し、河岸の枯葉や枯れ枝、土砂などを下流へ押し流していきます。

増水した濁流は、春の新緑や花に比べると、見ていても心癒やされる景色ではないですが、この雪解けの増水を心待ちにしている生き物も実はいるのです。

サクラマス(ヤマメ)やサケなどの回遊魚です。

川で孵化したサクラマスやサケの稚魚は、3月下旬ころから活発に動き出し、増水した川の流れに乗り下流へ流されていきます。また、サクラマスの早いものには、4~5月の増水に合わせて海から遡上してくるものもいます。

増水した濁流は、川の中で生活する生き物にとって一見厳しいように見えますが、それがなければ子孫を残すこともできないのですね。

 

増水した川の写真を撮りに行ったのですが、まだそこまで増えてはいなかったです。

カメラを構えたちょうどその時、川の上に竜巻が発生し、川水が巻き上がり虹ができました。

なんだか今年もいいことがありそうな気がしました。

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