エココンテンツ

  • エコニュース
  • エコログ
  • エコニクスの森林
  • 藻場通信
  • 環境貢献活動支援
  • 環境パフォーマンス
2023年03月25日

藻場通信 vol.27

豊かな藻場づくり

自然環境部 海域担当チーム
尾田 崇太朗

 

 前号の藻場通信Vol.26では少量ながらも海藻の新芽が確認できたことをお伝えしました。Vol.27では1か月ほど経過した現在の状況をお伝えします。

 下の写真をご覧ください。海藻の量が増えてサイズも大きくなっています。また、色や形が違う海藻が混ざっており、多種の海藻で構成された小規模「藻場」が形成されているのがお判り頂けると思います。

 


写真 3/15ライブカメラ映像


 さて、過去の藻場通信では主にコンブ「藻場」やその関連に着目して皆様へお伝えしてきましたが、今回は藻場の区分とその役割についてお伝えしたいと思います。藻場とは表のように区分され、北海道では「コンブ場」、「ワカメ場」、「ガラモ場」が主となっています(参考:磯焼け対策ガイドライン)。
 多様な藻場を維持することで魚介類やプランクトン等といった海生生物の生息環境が守られ、生物多様性を維持・保全することができます。天然の水産資源の減少が叫ばれるなか、多様な藻場の維持・造成は水産資源増大にとってとても重要です。また、豊かな景観の提供や自然環境を活用した学習の場としても活用できます(参考:磯焼け対策ガイドライン) 。
 

表 藻場の区分とその構成種

 

 弊社では北海道における主要水産物である天然コンブを主とした藻場造成に取り組んでいますが、コンブ場に限らず生物多様性の維持・保全、水産資源の増大に向けて多種の藻場造成に取り組んで参ります。その経過については、随時藻場通信にて皆様へご紹介していきますので、続報にご期待ください。

 

ブルーカーボン、カーボンニュートラル、クレジット、磯焼け、藻場造成、藻場分布、藻場の機能、生物群集、生物多様性、水中ライブカメラ

もどる