食環境シリーズ Part1
株式会社エコニクス
営業企画部 営業企画チーム 中島 羊二
近年、BSE、鳥インフルエンザ、コイヘルペス、O-157を始め、ダイオキシン、環境ホルモン、残留農薬、虚偽の品質表示・・・と食に関する問題が毎日のように新聞・ニュースで報道されています。一体、私たちは、今後何を食べていけばいいのだろうかと不安になる方もいるのではないでしょうか。これらの問題の多くは、効率、利益、便利、安価を優先させ、食品以外の製品製造と同様に、食品を生産・販売することに起因していると思います。
本来、食品は安全が最優先であるべきだと考えます。例えば、無農薬栽培、衛生管理、食のトレーサビリティといった安心・安全でおいしいものを食べたい、供給したいという世間のニーズが高まっており、制度も整備されつつあります。ただし、これらのやり方も資源を一方向に投じるだけではなく、循環させるやり方を考えなければ、いずれは破綻・問題が生じてくるのだろうと思います。
一つのやり方として、里山を利用していた昔の農村のような自給自足型がありますが、それだけでは、生産力の問題があり、1億2千万人の食糧を賄えるかは疑問です。人間は食糧が有益であろうが有害であろうが食べ続けなけば生きていけません。食品といってももともと植物や動物です。人間以外の生物も、我々人間と同じ地球上で共生しています。まずそれら生物を生み出す環境が安心安全であることは、安全な食品を得るためには必須な条件かと思います。