<海環境シリーズ Part9>
株式会社エコニクス
環境事業部 泊担当チーム 櫻庭 將藏
海で起こる自然現象には下記のようなものがあり、その運動エネルギーを電気エネルギーに変換して利用します。
それぞれの自然現象で研究が進められている代表的な発電方法を以下に紹介します。
【潮汐】
潮汐によって海面の水位は、12時間から24時間程度掛けて上下します。この海面の上下動を利用するため、湾口等に広範囲な堰などを設けて、海面の高低差を造ります。海水は海面が高い区画から低い区画へ流れようとします。両方の区画の間に水路を設け、発電機を設置します。海水は水路に集中して勢いよく流れ、プロペラを回して発電します。
【海流】
常に海流が存在する場所を選定して発電機を設置します。海流が直接プロペラを回し、発電します。
【波】
波は、水面が上下する運動と進行方向に進む運動が同時発生する自然現象です。これらを利用して発電する方法がいくつか考えられています。
代表的なものだけでも、これだけの方法が研究されていますが、まだまだ以下のような課題があるため、実用されている例は多くはありません。
これらの対策を安価に実現することが出来れば、海に囲まれている日本としては自前で豊富なエネルギーを得る事ができるかもしれません。