HACCP(ハサップ)シリーズ Part2
株式会社エコニクス
R&C部 地域振興グループ 清田 健
HACCPでは、一般的衛生管理を徹底して行った上で、出荷時の検査だけでなく、工程ごとの適切な管理行うという考え方が原点です。
まず、①危害分析(HA)で、製造工程上で起こりうる問題を丹念に調べ上げます。具体的な危害は、製品の変質(化学的)、異物混入(物理的)、食中毒(微生物的)で、特に微生物管理に重点が置かれています。つぎに、確認された危害を除去・減弱できる工程上のポイント「②重要管理点(CCP)」を決め、それぞれに管理基準(許容範囲)を設定します。さらに、CCPである工程等において③モニタリング(定期的な検証と記録)を行います。
このようにHACCPは、不安要素を各工程で着実に排除(減弱)していくとともに、作業手順や責任の明確化により、安全性を担保する方式です。モニタリング記録により製造物に対する責任の立証ができるので、PL法への対応も可能となるのです。