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エコニュースVol.202

2010年04月01日

<湿原シリーズ Part7>

釧路湿原の河川蛇行再現部の通水

株式会社エコニクス
技術顧問 辻井 達一

 Econews 200号(平成22年2月1日号)にて、釧路湿原の河川蛇行再生完成のことをお伝えしました。
 その通水の現場が2月27日に公開されました。正確には茅沼地区釧路川再蛇行部分です。
 この時季は静水部ではしばしば氷結して居て、通水に伴う氷塊が水流を阻害することも考えられたので、少し前からゆっくりと水を流して様子を見ていたのですが、どうやら心配することもありませんでした。水は静かに流れて正に昔の川の姿が取り戻されました。
三十年振りに豊か、ゆったりと流れる川を見るのはなかなか感動的なものです。面白いことに、既に釣り人の姿が見えました。川の環境をいち早く感じ取るのはどうやら釣り人らしい。かなり大型のアメマスやウグイなども揚がるそうです。河川再生の一つのサインとも言えるでしょう。
 しかし、これから肝心の湿原への効果のモニタリングが始まります。気の長い“自然再生”の仕事はこれから、と言うわけです。


釧路川蛇行再生部の流れを見る(2010年2月27日 撮影:新庄 興)

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