<湿原シリーズ Part6>
株式会社エコニクス
技術顧問 辻井 達一
2002年のエコニュースVol.114・Vol.116にて、湿原の自然再生について釧路湿原を例にとって書きました。
その事業は2003年から始められましたが、この2010年2月に河川の再蛇行が完成することになりました。足掛け7年ということになります。これを長いとみるか、短いと見るか、人さまざまでしょうが、私は案外に早かったと思います。自然に任せていたらおそらく数百年は掛かるはずだからです。
さて、かたちは復元されましたが、生物的なことはこれからのモニタリングに任せなければなりません。
蛇行部分については、それこそ沈木まで、位置もかたちも変えないように留意して残しましたし、魚も捕まえて移す、という手の込んだ作業が行われました。しかし、虫一匹逃さなかったか、というとそこまではできない。しかし、これからのモニタリングすなわち追跡調査は、また私達に興味ある結果を教えてくれるでしょう。
次号では完成した蛇行部分の通水の状況をお伝えします。