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エコニュースVol.110

2002年08月01日

環境ISOシリーズ Part3

環境マネジメントシステム運用とその成果

株式会社エコニクス
 システム推進グループ 多田 憲司

 弊社は、1998年2月、ISO14001(環境マネジメントシステム、以下EMSと記す。)の認証を道内地場企業として第1番目に取得しました。認証取得以来「OA用紙使用量の削減」をはじめ「車両燃料使用量の削減」「廃棄物の削減」や、調査フィールドにおいては「生態系に配慮した調査の実施」「薬品廃液類の適切な処理」といった項目について手順を定め、環境負荷低減のための取り組みを実施しております。

 これらの活動項目のうち、「OA用紙の削減」に関する行動内容をご紹介しますと、社内的には「再生紙の使用」「可能な限り両面コピーを実施」「両面印字可能なプリンタの導入」「システムの電子文書による運用」に取り組み、対外的には「報告書など最終成果物の両面印刷による提出の提案」を行っています。こうした行動によって、表に示すように環境負荷低減の成果が現れ、OA用紙の削減を行うことができました。

 しかしながら、取り組みの成果が順調に現れている項目もあれば、「電力使用量」「車輌燃料使用量」のようになかなか成果に結びつかず、逆に増えてしまっている項目もあります。「これではEMSを構築・運用した意味がないのではないか」と思われる方もいるかと思います。しかしながら、もし弊社がEMSを運用していなかったら、OA用紙を削減することができなかったでしょうし、電力や車輌燃料の使用量はもっと増えていたかも知れないのです。

 ご承知のとおり、EMSはPDCAサイクル[Plan(計画)・Do (実施)・Check(点検)・Action(見直し)] 基づいて運用されます。この「環境目標管理制度」ともいえるEMSの運用により、全ての環境保全行動を管理しています。

 今後は、低減したマイナスの環境影響の維持管理はもちろんのこと、プラスの環境影響である「当社の事業活動の展開」を推し進めるとともに、社員一人ひとりの環境に対する認識をさらに深め、全社員が環境に配慮した行動をとることで、更なる環境保全に努めていきたいと思っております。

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